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  WCCニュース      No.26  (2005.2.10発行)
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ヘッドライン
  No.26(2005.2.10)
◇ 多様な市民事業を応援ー融資の累計  70件・3億円を超える!
◇ 融資審査、融資実行のご報告
      ・NPO法人ひよどり  (大和市)  デイサービス開設の運転資金
      ・NPO法人参加型システム研究所  (横浜市中区)  運転資金 300万円
◇ シンポ「協同組織金融機関の現代的意義とガバナンス」開かれる
      - 一緒のシンポは一つの前進 -
      - 「社会的審査」 をするイタリア倫理銀行 -
◇ JICA研修員受入れ
◇ 港北区会員から寄付
◇ 起業入門講座のご案内−外部団体情報
◇ 組織・資金・融資状況  (‘05年1月末)

◇多様な市民事業を応援ー融資の累計  70件・3億円を超える!
      1件の貸倒れもなく完済も28件に

  1998年12月に融資を開始して6年、2005年1月末で融資実績(累計)は70件、3億380万円となりました。これまで、貸倒れは1件も発生していません。相互扶助を目的とした私たちの市民資金は、市民事業の起業や拡大・再生産に利用され、雇用を生み出し、地域経済を循環させ、豊かな地域社会つくりに貢献しています。


  多様な市民事業などに融資してきたWCBですが、既に完済が28件、融資残高は1億282万円、これまで1件の貸倒れも発生していません。これは審査委員会の適正な審査、借入者の律儀さ、「仲間のお金」という意識によるものでしょう。


    団体では、高齢者福祉分野への融資が最も多く次いでリユース事業(リサイクルショップ立上げ資金等)、保育、食、委託事業の順になっ ています。
個人向け融資は20件、2,270万円になり、分野別では「親と子の自立を助ける教育ローン」が14件、1,670万円と利用が増えています。 


  高齢者福祉事業では、デイサービス・短期宿泊施設立上げ資金7件、2,600万円を筆頭に、グループホーム立上げ、高齢者共同住宅立上げ、家事介護事業運転資金、移動サービス用の車購入資金、シルバーレストラン立上げ、食事サービスの配達車購入資金など多岐にわたっています。


  食部門でも、仕出し事業、和菓子・洋菓子製造事業、食材料の販売・配送と、多様な事業に融資を行ないました。  
  その他、牛乳運搬車購入資金、NPOの経理事務サポート事業の立上げ、野宿生活者支援施設の立上げ、化学物質過敏症の患者さんの療養施設建設用地の購入資金と、正に多様な市民事業の起業、拡大・再生産に結び付けることができました。


   ◇      ◇      ◇   
◇融資審査、融資実行のご報告
  11月8日に第45回の融資審査委員会を開催し、借入申込のあった2件について審査を行い、それぞれ融資を決定しました。


・ NPO法人ひよどり  (大和市)
  デイサービス開設の運転資金  150万円


  建坪33坪の平屋(借家)を改装し、定員10名の高齢者デイサービス事業を開始するための運転資金について借入申込があったものです。「NPO法人ひよどり」が事業主体となり、実際のデイサービスのワーク・管理は「ワーカーズ・コレクティブ(ワーコレ)なんてん」が行なう形態です。現地は小田急線上鶴間駅から徒歩約15分の静かな住宅地。敷地も100坪と複数の送迎車が駐車できる広さです。


  審査委員会では、大和市内には市民から信頼を得ている生活クラブ運動グループの家事介護ワーコレや移動サービスワーコレが既に存在し、そのネットワークがあること、小規模デイサービスはこれまで市内に無かったこと等、事業の採算性、継続性は見込めると判断し、融資を決定しました。
  施設名は「デイ南林間なんてん」。「なんてん」の花言葉は「良き家族」とか。食器棚、テーブル、椅子等多くの備品が会員や知人から寄付された施設は1月から開所され、今後に期待が集まっています。  
■融資金額;150 万円    ■金利;2.20%
■期間;5年    ■返済方法;元利均等月賦返済
・NPO法人参加型システム研究所 (横浜市中区)
    運転資金 300万円

  調査研究受託事業収入が年度末にならないと入らないこと等から運転資金の借り換え申込があったものです。「参加型システム」の実践の理論化、社会化をすすめる政策・制度の調査研究というオルタナティブな研究所は、今年5年目を迎え、生活クラブ運動グループをはじめ、会員の参加と責任がいっそう求められています。今回借入期間が1年であること、連帯保証人、これまで延滞は無かったこと等から融資を決定しました。
■融資金額;300万円    ■金利;2.50%
■期間;11年    ■返済方法;元利均等月賦返済


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◇シンポ「協同組織金融機関の現代的意義とガバナンス」開かれる
  日本で初めて信金・信組・農協・漁協関係者、研究者等が一同に
  − 一緒のシンポは一つの前進 −

  「この10年、信組は半減、信金の再編統合、農協は不良債権をいまだにかかえている。多くが小規模であるが、それをもって非効率だという単純な経済論から、協同組織金融不要論まで飛びだしてきている。協同組織金融の存在意義は何なのか、世間に必要だと主張するためにはどうしたらいいのか、また、ガバナンス(自己統治)をどうするのか、問い直したい。」11月26〜27日、札幌すみれホテルで延べ320名の参加で開かれれたシンポジウムの初めに、北大経済学研究科濱田泰行教授は主催者代表として挨拶しました。
このシンポジウムは、日本で初めて、各信金、信組やその連合会、信用農協連合会、信用漁協連合会、農林中金等の協同組織金融機関の関係者が、一同に会しました。これまで、いかに日本の「協同組合陣営」が「協同してこなかったか」ということが分かります。
 しかし、研究者や、各金融機関からそれぞれ現状、海外の事例、課題、対案が出され論議できたのは一つの前進でした。女性・市民信用組合設立準備会からも、向田映子代表、鵜飼敏哉事務局員が参加しました。


  初日は2会場で、日銀の梅森徹氏、協同金融研究会の生澤博氏、北大教授坂下明彦氏、日大助教授長谷川勉氏、中京大助教授由里宗之氏、全信組中央協会小路祐広氏等10名から、「今でもかなりのシェアを占める海外の協同組織金融の経営改革」「協同組織金融機関の行動規範とは」「経営者への権限の集中」「出資者の無関心や軽視」「総代会の常態化」「ガバナンス機能の改良策としての出資者の参加」等が発表されました。
        


  −「社会的審査」 をするイタリア倫理銀行 −
  農林中金総研の重頭ユカリ氏が報告した「社会的な利益追求を目標にする銀行−イタリアの倫理銀行」の2段階融資審査が注目されました。
  「社会的審査」を通らないと、「経済的審査」に進めません。「社会的審査」とは、地域組合員グループによる審査で、「武器等の産業や環境に悪影響をおよぼす経済活動、人権侵害を行なっていないか」「申込団体の組織構造と労働力」などを、VARIメソッド(民主的な参加、女性への機会平等、透明性、地域との結びつき他の質問表」回答のチェックを行います。地域を知っている組合員ならでは「参加型審査」です。


  2日目のシンポジウムは、駒沢大齋藤正教授、農林中金総研蔦谷栄一常務、名大教授家森信善氏、信金中金総研廣住亮研究員がパネラーとなり、「今、協同組合金融はアイデンティティの危機にある。克服のためには、相互牽制力アップ、コミュニティビジネスとの協同、投資信託の共同開発・販売など個別経営と連合機関の役割分担が必要」などが提起されました。会場から、「『公正』と『効率』をどう重ね合わせていくのか」「協同・不営利の考え方もあるのでは」等の発言がありました。
  コーディネーター濱田教授は「様々な意見が出されたが、今回はまとめない。今後集約されて一つの哲学になるといいと思う。」と結びました。

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◇ スリランカ紛争地帯コミュニティ再生モデルに
    JICA研修員受入れ
      救援・復興・和解省次官とマナー県所長

  12月26日、インド洋大津波に襲われたスリランカですが、北東部(マナー県)では、民族間の紛争でこの20年間内戦が続き、70万人の難民が発生していました。02年、停戦が合意され、難民が旧居住地に戻りつつあり、その居住地域の住民自身によるインフラ整備とコミュニティの復興が課題となっていました。コミュニティの復興策として、住民同士がお金や労力を出し合って事業を行なう地域の将来イメージの例として、JICAの日本での研修先の一つにとWCC設立準備会・WCBに受入依頼があったものです。昨年WCCを訪問調査、その後スリランカでマイクロクレジットの調査研究を行なっている立命館大院生からの紹介でした。
  研修者は、スリランカ救援・復興・和解省事務次官のジャヤシンハ氏、マナー県事務所長のウィシュワリンガム氏。12月17日、WCC事務所、融資先の家事介護のNPO法人ワーコレ想(大和市)、保育のNPO法人ワーコレさくらんぼ(横浜市瀬谷区)の各事務所で、事業の説明、質疑応答が行なわれました。ポイントを突いた質問は、私たちにとっても活動の参考になりました。


  今回の大津波は、紛争地帯にとっても大打撃であり、復興には長い道のりが予想されます。スリランカ大使館、シャプラニールやWE21ジャパン等のNGOを通じた会員の皆さまの息長い支援を呼びかけます。 
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◇■港北区会員から寄付
   横浜市港北区の会員C・Mさんから「郵送料などに」と3,000円の寄付をいただきました。有難うございます。


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◇起業入門講座のご案内−外部団体情報
  NPO法人神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会が、起業を考えている市民に向けて講座を開きます。
◆基礎講座 3月12日(土)13:00〜17:00
  ・地域を元気にする市民事業 
          細内信孝コミュニティビジネス研究所代表
  ・起業に必要な「人・金・モノ」調達のポイント
          伊藤秀樹NPO法人井戸端介護代表
  ・ワーカーズ・コレクティブで起業すること
          伊藤保子NPO法人ワーコレさくらんぼ理事
  ☆受講料2,000円


◆実践講座 3月19日(土)9:30〜17:00
  ・事業経営のポイント、マネージメント
          吉倉英代企業診断士
  ・組織運営のポイント
          島田祥子神奈川ワーコレ連合会専務理事
  ・資金を集める
           向田映子WCC設立準備会代表
  ・税と会計を学ぶ
          島田洋子経理ワーコレあれんじ代表
  ☆受講料9,000円


  連絡先  TEL:045-662-4346  FAX:045-662-4306 
        E-mai npo@wco-kanagawa.gr.jp
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◇組織・資金・融資状況 (‘05年1月末)
    WCC設立賛同者(会員)

    ‘04/03末‘05/01末
    個人会員(人)469434
    団体会員5459
  

    WCC設立賛同者出資充当金 (千円)
    ‘04/03末‘05/01末
    個人会員95,02096,060
    団体会員22,07029,470
    117,090125,530


    外部借入金       50,000千円


    調達資金量      175,530千円


    WCB貸付残高  42件/102,824千円