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  WCCニュース      No.21  (2003.11.10発行)
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ヘッドライン
  No.21(2003.11.10)
◇ 「東京コミュニティパワーバンク、コミュニティファンド・まち未来」設立総会を開催
      当準備会からもノウハウ提供
      融資、助成・コンサルタントの2つの事業
◇ 市民事業2件、個人1件に融資を実行
      WE21ジャパン  大和倉庫への移転資金
      MOMO  高齢者グループホーム改装資金
      ドイツプロ卓球チーム入団に伴う渡航費用
◇ 融資実行先は今
      高齢者共同住宅「ポポロ・中山」9月に開所式
      伊豆・脱化学物質コミュニティ起工式
      国産、無農薬のケーキ工房「ラサンブル」デポーで供給を開始
◇ 「福島・郡山会議2003」で基調講演
◇ WCBの会計処理基準を変更
◇ WCC設立賛同者(会員)出資金状況・WCB貸付残高

◇「東京コミュニティパワーバンク、コミュニティファンド・まち未来」
  設立総会を開催        −東京にも 市民金融誕生−



  9月21日、東京の日本青年館会議室で、約50名が出席し、「東京コミュニティパワーバンク」「コミュニティファンド・まち未来」の設立総会が開催され、当準備会の向田映子代表が来賓として出席しました。
当準備会からもノウハウ提供
  私たちは、各地にWCBのような市民金融の設立を支援し、連帯して日本の金融を地域から変えていきたいと考えてきました。これまでに、IT関係事業者の方々や静岡県、広島県のNPO関係者からご相談を受け、アドバイスをしてきました。

 東京では、生活クラブ運動グループの方々が、市民事業を支援する新しい地域内資金循環のしくみをつくろうと、2002年1月から準備を始め、当準備会も、出資や融資、回収の実務、融資審査委員会 運営、融資先事業評価方法等、具体的事項についてご相談を受け、ノウハウを提供してきました。
融資、助成・コンサルタントの2つの事業

    東京のファンドは、市民・団体から出資金を原資に融資事業を行なう「コミュニティパワーバンク」、市民・企業・団体からの寄付・助成金を原資に、助成・コンサルタント等、市民事業や個人のサポートを行なう「コミュニティファンド・まち未来」の二つで市民が活躍できるしくみをつくろうというものです。融資は、1口5万円以上を出資した会員に対し、上限1,000万円(出資金額の10倍まで)、最長5年、連帯保証人2名以上等、書面、面接で審査としています。今後、交流をすすめ、地域の資金循環のために連帯していきたいと思います。
コミュニティファンドの仕組み
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◇市民事業2件、個人1件に融資を実行
    ((NPO法人)WE21ジャパン
    大和倉庫への移転、貸借契約資金700万円

  リサイクルショップの収益を、アジアの女性たちの自立活動援助にあてる活動を行なっている特定非営利活動法人WE21ジャパンは、設立して6年目に入りました。
店舗はマネージャーとボランティアによって運営され、現在51の店舗で事業を展開しています。
昨年は、アジア12カ国、22のプロジェクト(タイの朝市・地場の市場作りによる農村女性の自立支援など)に、計570万円の民際支援が行なわれました。
この店舗や倉庫の立ち上げ資金として、WCBはこれまでに8回、計6,300万円の融資を行なってきましたが、返済は順調で、既に4件2,900万円が完済され、残債は902万円になっています。

  今回、これまでの海老名倉庫が満杯のため、移設する形で新たに大型倉庫(大和市)を借りることになり、その移転、賃貸借契約費用について借り入れ申込があったものです。
9月10日開催の融資審査委員会では、資料やヒヤリング結果を基に審査を行い、店舗展開の順調な進捗、民際支援助成事業の増大、これまでの貸付金の順調な返済状況等から融資を決定しました。
  なお、倉庫賃借料がこれまでの4倍となることから、倉庫の採算性向上に向けて努力を求めることを付帯意見とし、9月12日実行しました。
  ■融資金額;700万円 
    ■金利(年);2.5%
    ■期      間;3年
    ■返済方法;元利均等月賦返済
WE21ジャパン倉庫
     WE21ジャパン大和倉庫
    (NPO法人) MOMO
    高齢者グループホーム立上げのためのホテル改装資金  1,000万円

   特定非営利活動法人MOMOは、これまでに厚木市、横浜市緑区中山にケア付き住宅、青葉区にデイサービス事業を展開してきました。
案件は、厚木駅近くの5階建ての元ビジネスホテルを借り、痴呆の高齢者対応型グループホーム2ユニット、デイサービス、ケア付き住宅事業を行なうための改装資金の一部として1,000万円の借り入れ申込があったものです。
10月15日開催の審査委員会では、直近の部門別損益計算書、貸借対照表、資金繰り表の数値の根拠、県の痴呆対応型共同生活介護事業申請説明書、ワーカーズ・コレクティブの立ち上げ状況等、資料、調査に基づいて審査を行いました。


  審査委員会では、厚木で初めての高齢者グループホームへ立ち上げによる厚木の地域福祉充実、WCBの資金貢献モデルへの期待と同時に、多方面の事業展開、連結決算により各事業を行なうメンバーの採算性へのこだわりを求める意見も出されました。
審査委員会としては、MOMOのこれまでの実績等を評価し融資を決定しましたが、付帯意見として、中山ポポロの入居促進対策、地域の運動主体に自立努力を促すコンサルタントの実施を依頼しました。10月28日融資実行。
  ■融資金額;1,000万円 
    ■金利(年);2.3%
    ■期      間;3年
    ■返済方法;元利均等月賦返済

親と子の自立を助ける教育ローン
ドイツプロ卓球チーム入団に伴う渡航費用等  (寒川町在住)

  会員の息子さん(17歳)がドイツのプロ卓球チームへの入団に伴う渡航費用等についての借り入れ申込み。
7月開催の審査委員会では、本ローン目的の「学校に入学、進学する際に必要な教育費用」に該当するか否かが議論されましたが、「厳しさが予想される海外のプロチームへのチャレンジ」も広い意味での教育と判断。
また、申込者本人の返済能力も充分と判断し融資を決定し、8月26日実行しました。
  ■融資金額;150万円 
    ■金利(年);2.75%
    ■期      間;5年
    ■返済方法;元利均等月賦返済
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◇融資実行先は今
   融資実行先は、現在どのように事業展開しているのでしょうか。
昨年6月に用地取得費500万円を融資した化学物質過敏症患者の転地療養のための建物、今年4月に改装資金1,000万円を融資した横浜市緑区の高齢者共同住宅「ポポロ・中山」、同じく8月に改装資金と厨房設備資金500万円を融資した横浜市都筑区大丸ブランチのケーキ工房「ラサンブル」の今をレポートします。
9月に開所式、入居者は4名に
高齢者共同住宅「ポポロ・中山」

  「ポポロ・中山」は、横浜線中山駅から歩いて7〜8分。高齢者、障害者の方が安心して暮らせる住まいとして、日々の生活サポートをワーカーズ・コレクティブが24時間、365日担い、各種福祉サービス機関の利用手続きなどの代行業務も行ないます。
居室は全34室(個室)。独身寮を改装した建物で、WCBは、外付けエレベーター設置費用を融資しました。
9月7日の開所式には、自治会長やお医者さん、ご近所の方々などがお祝いにかけつけました。10月末現在4名の方が入居しています。


ポポロ中山 開所式
ポポロ中山 全景

起工式が行なわれました
伊豆・脱化学物質コミュニティ

伊豆・脱化学物質コミュニティ起工式   WCBの融資によって土地を取得したNPO法人化学物質過敏症(CS)支援センターの伊豆・脱化学物質コミュニティ。


いよいよ建物建設となり、9月20日、患者の方、町長、町会議員など地元の方々、理事などが参加して起工式が行なわれました。



いよいよデポーで供給を開始
国産、無農薬のケーキ工房「ラサンブル」

  7月以降、大丸ブランチの改装工事、業務用冷凍冷蔵庫・オーブンの搬入、ケーキの試作と準備をすすめてきたケーキ工房「ルサンブル(仏語;集合)」。メンバー7名で、いよいよ11月1日から、生活クラブデポー6箇所で供給開始しました。


  ケーキの種類は90種類!毎日違うケーキがデポーに並ぶ予定です。青葉区つつじヶ丘でケーキの先生をしてきたメンバー佐藤さんのレシピのたまものです。
使用する材料は国産のみ、合成化学香料も使いません。それだけに、手間も工夫も必要とのこと。
12月からは全デポーに供給。パーティー等の外売りは随時受け付けています。


ラサンブル工房内
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◇東北の信用組合理事長有志によるフォーラム
「福島・郡山会議2003」で基調講演

   8月25日、福島県郡山市の福島県商工信用組合の会議室にて、東北の信組理事長有志を中心に、信用組合・協同組織金融について議論する「福島・郡山会議2003」が開かれ、向田代表が招かれ、準備会の活動と市民金融の実践について基調講演を行ないました。


出席の理事長方から、「新規信組つくりを応援する」「採算性は?」「行政へは公開質問状をだしたら」「現信組のノレン分けでどうか」「(社)全国信用組合中央協会が、新規信用組合作りを応援する態勢をつくるべき」など、意見、アイデアを沢山もらいました。


身の丈にあった経営に
翌26日は、融資を多重債務者救済に特化させた長崎県民信組元常務の報告がありました。
長崎県民信組は行政指導で他信組と合併したものの、相手信組の暴力団関係のヤミ金融処理に10年間、40億円を投じ苦労した経験から、
(1)身の丈にあった経営
(2)「事業者資金」から「生活者資金」に転換することにし
(3)預金は普通と定期のみ
(4)預金限度額を5,000万円から1,000万円に減額
(5)物的担保はとらない
(6)職員は自分のカンを信じられるノウハウを身につける
(7)貸付金利14%による10%の利ザヤ確保で経営を健全化
(8)現在、週4日勤務でワークシェア
など「選択と集中」を進めていることが報告されました。


金融は国語の世界?
また、大銀行と同じ基準で検査を行なう金融庁への疑問も出されていました。
林業から転進した信組の理事長いわく「金融は数字の世界と思っていたら、国語の世界だった!」。
WCCに対しても、信組になってほしいが今の方が自由で良いかもしれないとの発言もあり、金融現場の苦悩も知る機会となりました。生々しい話、元気な話等、多くの示唆を得た2日間でした。

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◇WCC設立準備会とWCBの
会計処理基準を変更

  融資・回収に伴うWCC設立準備会とWCB間の資金移動に伴う事務の煩雑さへの対応が課題になっていましたが、融資件数が増大してきたことから、9月のWCC設立準備委員会で、運動体はWCC設立準備会、事業体はWCBという性格を明らかにした会計処理に変更することが決定されました。

変更内容は、
(1)WCBの貸付原資9,000万円を期間5年で設立準備会から無利子で融資する、
(2)設立準備会が管理している借入金はWCBで管理するため全額WCBに返済する、
(3)これまで準備会が負ってきた経費の半分をWCBも負担する、
(4)WCBの出入金は設立準備会の了解を得て実施する、
(5)10月1日付け分から実行する。
以上については、双方で覚書、契約書を交わし実行に移りました。

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◇WCC設立賛同者(会員)・出資金状況・WCB貸付残高
    WCC設立賛同者(会員)
  (03年10月末現在)

期首'03/10
個人会員450459
団体会員5051
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  ★8〜10月の新規加入者  個人(住所);伊勢原市


    出資金状況  (03年10月末現在)

期首'03/07
個人会員79,67089,560
団体会員19,82021,170
99,490110,730

    外部借入金  (03年10月末)  53,000千円
    調達資金量  (03年10月末)  163,730千円


    WCB貸付残高  (03年10月末)
件数貸付残高(千円)
47129,600